【歴史教育】3歳頃からの幼児教育でどのように歴史を教えていくのか
3歳と1歳を育てていて、歴史をどのように教えるか?考えることがあります。
幼児教育に「歴史」の項目はありませんが、日々の暮らしの中で興味を持って貰えるよう意識することはできますよね。
最近、ロシアがウクライナに侵攻したことにより、世界の情勢が急激に変化しています。
テレビやネットでもこの話題が連日取り上げられ、日本としてどのように対応するのか様々な議論が交わされています。
戦争を起こして人を殺してはいけないということは世界共通の認識だと思うのですが、
どこからが「戦争」なのか、それぞれの国の主張によって変わると思います。
歴史の認識は時によって戦争を起こすきっかけともなり得るのだと痛感しています。
今回は我が家で、子どもたちに日本の歴史についてどういう教育をしていこうか考え、方針をまとめてみました。
・ 歴史上で起こった事象について本人なりの考えを持つようにする
・ 歴史を暗記科目としてとらえないように試行錯誤する
学校での歴史教育
日本では小学3年生から「社会」の授業が始まります。
最初は「社会」の授業の中で地理について学び、その後、歴史について学んでいきます。
教育出版という教科書を作っている会社の資料を見てみると、歴史について本格的に学んでいくのは小学6年生からのようです。
※平成28年度用「小学社会」と「中学社会」の単元系統表
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/docs/h28chugaku/shakai_chiri/pdf/h28_shakai_pr1.pdf
歴史教育の重要性
過去から学べることがある
古代から近現代まで歴史を学んでいると、例えば以下のように、様々な学びがありますよね。生きていく上で役に立つことが多いように思います。
・人と人が争う要因
・近い国同士は仲が悪くなりがち
・経済には、低迷期と回復期がある
・選挙権は、行使する価値のあるもの
・文化の発展には社会情勢が大いに影響する
・価値観は変わることがある
・異なるバックグラウンドの人々がうまくやっていくことは難しい
・日本の資源だけではやっていけないので、他国と良好な関係を築くことも大事
・豊かな国は強い
※個人の感想です
自分の意見を言えるようになる
歴史を学ぶということは、事実を知り、自分なりに解釈することだと思っています。
歴史観は、人の数だけあって良いのです。日本国内でも、解釈の違い、立場の違いはありますよね。歴史を知らなければ、自分の意見もまとまりません。
特に国際化の進む昨今、自分の意見を持つことは必須スキルと言っても過言ではないでしょう。
また、海外の人と話していて、自国の歴史を聞かれたときに答えられた方が好印象なのは間違いありません。
我が家での「日本の歴史」の学び方の方針
知識も大事ですが、実際にその土地に行ってみてその土地の歴史について話してみることを意識しています。
今、3歳の娘にはまだ早いかもしれないですが、お出かけをするときはなるべくその土地のお話をするようにしています。
例えば、川越に行ったときは
「戦国時代に大きな戦いがあったんだよ」
「江戸時代は人がいっぱい住んでいて大きい街になったんだよ。何で人がいっぱいいたんだろうね?」
「お芋のお菓子が美味しいね!この辺でいっぱい採れるみたいだね」
という、駅の観光案内に書かれているようなことを伝えていました。
(私も夫もそこまで歴史に詳しくないので浅い知識ですが…)
遠くにお出かけに行く時にはその土地の歴史について多少なりとも勉強してから行くようにしています。
小学生や中学生のフィールドワークみたいですね(笑)
私自身、小学生のころ、家族旅行で黒部川ダムに行ったとき、
・ダムを作るのは大変で、作業員が亡くなる事故もあった
・ダムが出来たことで、水の安定供給が叶うようになった
などといった話を聞きました。
実際、大きな建造物としてのダムや、冬の富山がどれくらい積雪するのか(実際行ったのは夏なので写真でしたが)自分の目で見て、感銘を受けました。
「こんな豪雪地帯で、こんなにも立派なダムを作るのはさぞかし骨が折れたことだろう、ダムができることで多くの人に恩恵をもたらしたなら良かった」と感じたことを覚えています。
子ども達がもう少し大きくなってからは、歴史の授業が暗記科目だと思わせないよう、歴史に興味を持って貰えるような声かけをしたり、環境を整えたりしたいです。
子ども達の前で、夫婦間で「〇〇についてどう思う?」などと話し合ってみたり、
子どもの言うことにしっかり耳を傾けたり、
それとなく歴史漫画を置いてみたり。
日本の近代史(太平洋戦争あたり)の捉え方
例として太平洋戦争における日米の主張を挙げてみます。
日本の視点からだと、
・欧米から経済制裁を受けた
・日本にはアジア諸国の植民地支配を無くすという目的があった
・有色人種の差別撤廃
・日本も他の列強諸国と肩を並べるため、勢力拡大したかった
等、様々な要因があって戦争を始めなければならなかったというものになります。
アメリカ視点だと、
・奇襲で真珠湾を攻撃されたから
となるのでしょうか。
事実として、ざっくり書くと
ということになります。
日本からしたら本土空襲や原爆投下は非戦闘員を狙った非道な行いですが、
アメリカからすれば、戦争を早く終結させ、アメリカ兵の命を守るために仕方なく行った。そもそも日本から仕掛けてきたのだろ!
となるのです。
余談ですが、テレビでアメリカに留学している日本人が、歴史の授業について話していて
「(歴史は)事実を記憶する科目ではなく、事実に対して色んな解釈があることを理解する学問だと思った。」
と語っていて納得したことがあります。
最後に
一番は歴史の勉強を嫌いにならないで欲しいことです。
実際、学校の日本史や世界史では暗記することが多いと感じ、私はあまり好きではありませんでした。
しかし、実際に行ったことのある場所の話や好きな分野があれば、暗記もそれほど苦にはならないと思います。現に、私は大学を卒業してから司馬遼太郎の著書をいくつか読み、幕末時代に興味を持ち始めました。また、中学時代、国語の授業で学び好きになった「平家物語」と関連して、2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、アニメ「平家物語」など楽しく鑑賞しています。
歴史に興味を持てると、勉強がより楽しくなることをアラサーになって実感しています。
子どもたちが大きくなったときは今よりもっと海外との交流が盛んになっていると思うので、
自信をもって日本の歴史と自分の考えを他の国の人に伝えられるよう
になって欲しいです。
余談ですが、NHKBSプレミアム「映像の世紀」シリーズをオススメしておきます。
たまに放送しているので、録画して夫と鑑賞しており、「子どもが何歳になったら見せる?」と話しています。
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